2015年、夏。
世界は発達した医療技術と平和な政治状況により人口爆発を加速させていた。
人口増加によって食料や住居などの根本的な問題が年々増加していく中、
環境の悪化が海面の水位を上昇。
気候の変化や様々な天変地異が多発する中
いまや科学技術の開発の中心となっているのは
いかに人間の消費するものを少なくし
無駄なものを少量化、つまりリサイクルしていくかという面であった。
当然、環境の悪化は平和に終焉を齎し
皮肉にも人が繁栄し過ぎたが故に世界は着実に破滅へと向かっていた。
そんな、混迷の時代。
日本各地に建設されたメガフロートや地価都市の一つ。
最新技術を使い築き上げられた世界最先端の街、
第三新東京市。
その片隅、港に面した再開発地区の一角に、それは辛うじて建っていた。
その建物に掲げてある趣味の悪い蛍光サインの看板にはこう記されていた。
と。
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